ロシア公演ツアー報告⑩ :「日本の心」演奏会「長唄コンサート」

 

これまでに上記のプロジェクトに参加した若手邦楽アーティストたちが2グループを構成し、2016年10月末から11月初旬にかけて、ロシア公演ツアーを実施してきました。このツアーでは、両グループが個々にモスクワとサンクト・ペテルブルグをまわり、自主企画公演をふくむ合計12のイベントに出演しました。
(過去の「アントレプレヌール支援:邦楽科におけるグローバル・キャリア展開」の実施報告についてはこちらをご覧ください:2015年度2014年度
このページではモスクワ音楽院、世界音楽文化センター主催の「日本の心」に出演した田井藍古さん、杵屋五章さん、野口賀功さんの長唄グループの演奏会の模様を紹介します。

❖ イベント概要 日時:10月30日(日)19:00~ 場所:音楽院内ミャスコフスキー・ホール(90席) 主催:モスクワ音楽院 出演:田井藍古さん    杵屋五章さん    野口賀功さん

❖プログラム 1.《都鳥》(二世杵屋勝三郎 作曲) 三味線:田井藍古 三味線:杵屋五章 唄  :野口賀功 2.《鞍馬山》(河竹黙阿弥 作詞 二世杵屋勝三郎 作曲) 三味線:田井藍古 三味線:杵屋五章 唄  :野口賀功 3.《雨の四季》(池田彌三郎 作詞 山田抄太郎 作曲) 三味線:田井藍古 三味線:杵屋五章 唄  :野口賀功 4.《黒御簾音楽》 三味線:田井藍古 三味線:杵屋五章 5.《勧進帳》(三代目並木五瓶 作詞 四代目杵屋六三郎 作曲 ) 三味線:田井藍古 三味線:杵屋五章 唄  :野口賀功

❖観客の様子 サンクト・ペテルブルグでお会いした観客は邦楽を聞くことが珍しい様子でしたが、こちらの来場者は邦楽に慣れていて、冷静に観ている印象でした。地歌箏曲に近い曲調の長唄よりも、浄瑠璃風に語るタイプの長唄のほうが斬新で面白く感じているようでした。今回の《勧進帳》では男性の唄方が力強く唄い、とても反応が良かったです。

演奏会アンケート

ご来場くださった皆様にご協力いただき、演奏会の感想をお聞かせいただくアンケートを取りました。
アンケートの結果はこちら

 


「日本の心」ポスター
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