マルガリータ・カラトゥイギナ先生講演会「モスクワ音楽院における日本音楽」
これから海外を含めたキャリア展開を考えていらっしゃる邦楽関係者の方々、 海外における日本音楽受容に関心のある方々へ
【日時】 | 2015年3月26日(木)10:30~12:00 ※日本語通訳つき |
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【会場】 | 東京藝術大学音楽学部 大会議室 |
【主催】 | 東京藝術大学音楽学部、音楽創造・研究センター |
❖講演は終了いたしました。
マルガリータ・カラトゥイギナ先生講演会「モスクワ音楽院における日本音楽」報告
マルガリータ・イヴァーノヴナ・カラトゥイギナ
Margarita Ivanovna Karatygina
モスクワ音楽院世界音楽文化センター、センター長。音楽学博士。自身も生田流筝曲師範の免状を持ち、同センターで箏と三味線の指導にあたる。また邦楽アンサンブル「Wa-on」を結成し、演奏活動も行っている。これまでに同センター主催による《夕顔》、《岐阜からの帰還》、《一輪の花》、《春の海》、《お夏》などの音楽舞台公演を監督したほか、数々の日本音楽関連企画を主宰。日露交流プロジェクトの学術アドバイザーも務める。日本音楽以外でも、イラン、インド、中国、アラブ音楽の音楽祭、伝統楽器による数多くの演奏会を開催している。 http://www.worldmusiccenter.ru/members/karatygina
モスクワ音楽院世界音楽文化センターでは1999年より毎年、日本音楽の紹介に特化した 音楽祭『日本の心』を開催しています。この音楽祭は海外における日本音楽の受容を牽引する演奏機会の一つとして、とても有難い存在といえます。これまで日本国内ではあまり知られてきませんでしたが、ぜひこの機会に、モスクワ音楽院における日本音楽の受容状況や世界音楽文化センターの活動について、センター長のマルガリータ・カラトゥイギナ先生からお話をお聞きしてみませんか。
音楽創造・研究センターではアントレプレヌール支援試行の一環として、昨年末、本大学院邦楽専攻の学生2名・修了生1名を訪露させ、来年度の自主企画出演をめざした予備調査を行いました。予備調査では音楽祭『日本の心』最終日の視察、邦楽講師たちとの演奏交流、レッスンの参観、主催者カラトゥイギナ先生との会談、出演者へのインタビューなどを行いましたが、そこから見えてきたのは、現場で長年にわたり培われた志向性と、本学参加者たちが抱いていた外国における邦楽受容のイメージとの隔たりでした。 邦楽にかかわる方々がグローバルにキャリア展開を進めようとする際、現場の声、主催者の企画主旨を理解することは必要不可欠なプロセスといえます。実際には現場によって日本音楽に対するイメージも大きく異なることでしょう。モスクワ音楽院の例をぜひ今後の活動の参考にしてみませんか。みなさまのご参加をお待ちしております。